メットライフ生命は、各市場で独自のビジネスとして運営されるグローバルな保険ブランドで、特にアジアパシフィック地域では独自のデジタル体験ソリューションを取り入れていました。
彼らは顧客中心主義を掲げ、包括的なビジョンと優れたビジネスデザインを兼ね備えていますが、日本や韓国などの市場では、デジタルに対する成熟度や複雑な製品構造やシステムが複雑なため、既存のデジタル体験ソリューションをそのまま適用することが困難でした。
保険商材は一度購入すると忘れられてしまう傾向があるため、顧客の獲得に焦点が当てられおり、購入後の良質な顧客体験への取り組みが進んでいないといった課題がありました。
購入後の良質な顧客体験を定常化するために、MetLifeの日本、韓国、APACおよびグローバルチームと協働し、満たされていない顧客ニーズを探るプロセスを促進していきました。
このプロセスでは、長年にわたる顧客からのフィードバックとNPSデータ、詳細インタビュー、最高水準のデジタル監査、そしてMetLifeのステークホルダーと顧客とのワークショップなど様々な情報が統合されました。
私たちは、グローバル組織の複雑さを乗り越え、地域全体のユーザーが期待するサービスの基準を高めるビジョンとデジタル戦略を導いていきました。
新たな購入後の顧客体験は、初となるデジタルのロードマップとして共有され、APAC地域全体のメットライフチームの目指すべきビジョンとして作成されました。
プログラムは各市場のテクノロジーチームによって提供され、NPS(Net Promoter Score)や顧客維持率などの主な購入後指標を導き出すために適応学習を行なっています。
MetLifeのリーダーたちは、プログラムの成功に基づいて、IPGパートナーのR/GAとの関係を深めました。その提案は「MetLifeの強みと遺産を活用した深い体験」と評されています。