Case studies

MBS&

未来の学びを創るインキュベーター立ち上げ支援

Problem

学びの未来を創造するインキュベーションプログラムのデザイン

オーストラリア最高峰のビジネススクールとして知られるMelbourne Business School（MBS）。「MBS＆」は、「テクノロジーの力で学びに伴う課題を解き、好奇心溢れる個人と組織のかつてない成長を後押しする」ことを使命とする、MBSが創設したイノベーションラボです。

彼らはインキュベーションプログラムの推進に向けて、明確なプロセスを設定しチームのスキルを向上させること、そして、組織全体が自信をもってプログラムを運営・成功させる基盤を築こうとしていました。

私たちは、MBS＆チームと共にインキュベーションプログラムのβ版を実施することで、彼らが複数のベンチャー事業を生み出し、独自のイノベーションモデルを確立できるよう支援し、MBS＆のミッションを形にする第一歩をサポートしました。

Problem definition

プログラムの初期段階ではMBS＆チームと共にワークショップを実施し、学びのイノベーション領域における課題を定義しました。

Early parts of the program involved defining learning innovation problem spaces in workshops with the MBS& team.

Approach

ベンチャー始動に必要なすべてが詰まったオーダーメイドのプログラム

私たちはデザイン思考を用いながら、市場分析から、プロトタイピング、ビジネスケース　開発まで、彼ら独自の組織環境に合わせたソリューションを開発していきました。

最終的には、プロセスを通じて生まれたベンチャー事業のアイデアを「魅力度・実現可能性・需要・収益性」で評価し、持続可能性と組織の能力をふまえながら最終候補まで絞り込みました。さらに、顧客と市場に対し徹底的なリサーチをすることで、新たな事業が実現可能かつMBS＆の戦略的目標に則っているかについても、データを元に確実に判断していきました。

これらのプロセスを通じて、インキュベーションプログラムに託された「実践を通じた学習」という、もう一つの目標を達成することができました。

探索、アイデア創出、プロトタイピング、初期の資金調達ラウンドまで。12週間でインキュベーションプログラムの全行程を実践する

オリエンテーション

スムーズなコラボレーションとアウトプットを実現するための働き方や枠組みを確立

探求

幅広いテーマ範囲を探求しながら、プログラムの機会領域を特定

アイデア創出

斬新かつクリエイティブな解決策を見つけ出し、その裏にあるビジネスモデルを分析

プロトタイピング

多様なプロトタイピング手法を使いながらアイデアを形にし、主要なユーザーとステークホルダーのインサイトを引き出すことで、より堅実なビジネスケースとロードマップを構築

Prototyping

初期のストーリーボードから、紙のプロトタイプ、ユーザーテストで使用するワイヤーフレーム、ビジネスケースを補足するインタラクティブなデジタルプロトタイプまで、さまざまなプロトタイプを制作しました。

Outcomes

60を超えるビジネスコンセプト、検証を重ねた高精度のプロトタイプ、ビジネスケース、そして・・・

βインキュベーションプログラムがもたらしたものは、これだけではありません。引き続き検討すべきベンチャー事業のアイデアストック、継続して展開可能なイノベーションモデル、学びの未来を推進するのに十分な能力と熱意をもったチームまで、MBS＆はこれにより、開発と資金調達に移行する準備を整えることができました。

以下は、MBS&のディレクター・Ellen Sullivan氏の言葉です。「ベータプログラムは大成功に終わり、MBS理事会からプロジェクトとベンチャー戦略のため数年にわたって必要な資金を確保することができました。私たちが夢見ていた通りのチームとイノベーションプロセスを実証することができました。」

Fabricは2024年も彼らと協業を続け、幅広い機会領域に対し継続的な事業パイプラインの拡大を支援しています。