NEC

社員と紡ぐ新規事業開発への挑戦のストーリー

Problem

新規事業開発に関わるメンバーと共に、NECが今発信すべき新規事業開発への想いを形にする。

NECは、2013年に新規事業開発推進の組織を発足させて以来、パートナーとの共創や幅広い業界からの人材採用など、さまざまなアプローチで事業開発に挑戦してきました。しかし、従来は各取り組みがバラバラに存在している状態で、全社的な発信ができていませんでした。

2024年、NECは新規事業開発の取り組みを全社的にまとめ、メッセージを統一するための新規事業開発部門のリブランディングに着手、メッセージ開発のパートナーとしてFabricが選ばれました。

メッセージ開発にあたりNECが特に重視したのは「NECの本気度」を社内メンバーと共有し、目線を合わせることです。社員を巻き込みながら、どのようにNEC新規事業開発のビジョンを引き出し、言語化するか。私たちチームの挑戦が始まりました。

Approach

NEC新規事業開発が大切にするものを社員と一緒に考え抜く。

私たちはまず最初に取り組んだのは、メッセージ開発に際して明らかにすべき、新規事業開発の存在意義、目指す姿、価値観といった要素をリストアップすることです。そこから、各要素を深掘りするための社員アンケートやインタビュー、ワークショップを設計し、多角的なインサイトを収集していきました。

インサイト発掘へのアプローチ：

過去の従業員パルスサーベイなど既存データの分析
新規事業開発部門メンバー（80名）へのアンケートの実施
部長、ベンチャー企業からの転職者、他部署メンバーへのインタビュー
新規事業開発部門メンバー（20名）とのワークショップの実施
リサーチから得たインサイトの統合とメッセージの開発

インサイト発掘へのアプローチ：

過去の従業員パルスサーベイなど既存データの分析
新規事業開発部門メンバー（80名）へのアンケートの実施
部長、ベンチャー企業からの転職者、他部署メンバーへのインタビュー
新規事業開発部門メンバー（20名）とのワークショップの実施
リサーチから得たインサイトの統合とメッセージの開発

仕掛けよう、未来。
未来を創る当事者としての決意を込めたステートメント。

仕掛けよう、未来。未来を創る当事者としての決意を込めたステートメント。

私たちはリサーチで得られたインサイトをもとに、NEC新規事業開発が何を目指し、何を大切にするかをストーリー化。複数の方向性の中から、特に伝えるべきメッセージ、ターゲット、NECの新規事業開発部らしいトーン＆マナーなどをNECチームと共に見極めていきました。最終まで絞った案は新規事業開発に関わるメンバー全員による投票とフィードバックを経て、さらにブラッシュアップを重ねました。

インサイトの収集からメッセージ化まで、すべてのプロセスに社員を巻き込むことで、彼らが組織の存在意義やめざす姿について考える機会をもち、未来を創る「当事者」としての決意を共有する機会を生み出しました。その結果、完成したステートメントは、NECがパートナーに対し共創を呼びかけるメッセージであると共に、社員が自らの想いを奮い立たせ、鼓舞するメッセージとなりました。

Outcomes

Webサイトから各種ブランドツールまで、
デザインで  拡げる次なる共創機会。

リブランディングの成果は、ステートメントだけではありませんでした。Fabricは、NECの新規事業開発への取り組みを新たに総称する「NEC Open Innovation」発信の基盤である、Webサイトのコンテンツ設計とデザインを担当。ここで開発されたキービジュアルのデザインをもとに、ブックレット、Tシャツ、PowerPointテンプレート、Zoom用背景画像のデザインまで、さまざまなブランドツールを作成しました。

パートナーとの多彩な「共創」をイメージした色鮮やかなカラーで統一されたこれらのツールは、NECによる新規事業開発への意欲的な取り組みに新たな統一感を生み出すと共に、従来のNECらしさを良い意味で覆すフレッシュなパワーを加えています。

NECの新規事業開発部門では、今回開発した新たなスローガン、ステートメント、そしてブランドツールのもと、業界でのプレゼンスを高める積極的な発信活動を続けています。

本プログラムは、「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。