LIXILは、一連のグローバル組織の変更に伴い、各市場における同社のカルチャーやブランドを統合するための新しいグループを組織内に結成しました。
その際、CEOは、起業家精神と創造性を中心とした従業員達の価値観と、新しい企業のパーパスについて統一したビジョンを示しました。
しかし、斬新なヴィジョンを実現するとなると、日本的企業文化においては複雑な問題が生じる事があります。
私たちはLIXILとMullenLowe Saltと協力して、このビジョンを一連の従業員コミュニケーションとイニシアチブに翻訳しました。私たちのチームは日本に焦点を当て、LIXILの新しい目的周りに多様なステイクホルダーを整列させました。
同社の持つコンテクストや企業文化、マーケットにおける独自の課題や機会を深く理解し、いかにして日本において有意義な行動変容を進めていけば良いのかを知るために、ステークホルダー達への1対1インタビューを繰り返し行いました。
これにより、日本固有のコンテクストに則った新しいコンテンツや体験を生み出すとともに、LIXILグループ内の日本を拠点とするビジネスにグローバルの文脈を適応させることができました。
今回の重要な目的は、新たなエンゲージメントプログラムに則り、LIXILの従業員全員が核となるフィロソフィーを理解し、それに基づく行動を仕事の中で実践できるようにすることでした。
この目的を達成するために、社内のチェンジメーカーと思われる人材を選出し、新しいパーパスを実現するために活用しました。チェンジメーカーたちは、オーナーシップを持って取り組み、このプログラムの行程に社員たちを参加させることができました。
そして彼らは戦略の重要な部分であるトレーニング・プログラムを共同で提供することにも貢献しました。
このアプローチにより、従業員のエンゲージメント率は大幅に向上し、長期的な定着と生産性の向上につながりました。