Case studies

L'Oréal

日・中・韓における循環型イノベーションの促進

Problem

顧客起点で考える循環型パッケージとネットゼロ達成

L’Oréalは、日本、中国、韓国の主要市場において、全社的なネットゼロと環境に配慮した循環型パッケージに関する目標を強化しようとしていました。

彼らはすでに台湾や香港のような小さな国で循環型ソリューションを進めてましたが、北アジア地域全体に適用するのは極めて困難なことが分かっていました。代わりに北アジアのリーダーシップ層は、これを意識の高い顧客層とL’Oréalが関係を築く新しい機会と見做し、同地域をグローバルリーダーと位置付け、顧客視点でのイノベーションを生み出そうとしていました。

L’Oréalはネットゼロの誓約の一環として、ビジネスモデル全体での炭素削減を目指しており、北アジアでは特にパッケージ、オペレーション、小売パートナーシップ、顧客行動の分野に重点を置いていました。

しかし、コロナ禍では各国のサステナビリティリーダーが対面できず、目標達成がより一層難しくなっていました。

Approach

地域間コラボレーションでリーダーシップ文化を醸成

Fabricは複数のワークショップを通じ、各国のリーダーが国を越えてオープンにコミュニケーションできる場を設け、アクションプランの策定に向けたコラボレーションを促進しました。

ワークショップでは、Fabricがサステナビリティに関するリサーチで得たインサイトを活用し、最新の業界トレンドやサーキュラーエコノミーに関する取り組みについての理解を促進しました。これらを通じ、各国のリーダーが自信を持ってリーダーシップを発揮し、共通の目的と具体的なネクストステップを設定できるようサポートしました。

Outcomes

クロスマーケットで一貫した持続可能な成果を顧客に提供する

同プログラムを通じ、北アジアのリーダーシップ層は、地域全体で一貫した循環型イノベーションを推進できるようになりました。

ソリューションのアイデアは、組織を気候目標達成に向けて前進させるという視点から戦略的に選定され、現在も北アジアの各市場でインキュベートされています。

また、地域全体で定期的にソリューションを共有する、ワークショップを運営するための協働体制が確立され、L’Oréalのグローバルのモデルとなりました。

サステナビリティがロイヤリティの高い顧客を引き付け、維持するための重要な要素となる中、北アジアのリーダー達は、この価値創造アプローチを社内外に広めるプレーヤーとして、ますますその存在感を高めています。

同プログラムを通じ、北アジアのリーダーシップ層は、地域全体で一貫した循環型イノベーションを推進できるようになりました。

リーダーシップ層から現場まで組織全体でサステナビリティを推進するしくみづくり

SDGsタウンホール

全スタッフ参加のタウンホールとフォローアップワークショップを計画・実施し、SDGs意識の文化醸成を支援。SDGsを人材の採用、オンボーディング、リテンションといったコア機能に組み込みました。

サーキュラーエコノミートレンド

サーキュラーエコノミートレンド

5つの市場における業界のサーキュラーエコノミーに関するトレンドを調査し、継続的なビジネス戦略と意思決定を支える報告書を作成しました。

サステナビリティ学習プラットフォーム

Fabricのサステナビリティに関する調査のインサイトをもとに、L’Oréal Japanでサステナビリティを学ぶためのプラットフォーム立ち上げを支援しました。この方法で結果を伝えることで、L’Oréalのチームメンバーはサステナビリティをより深く理解し、自らの行動を仕事や日常生活に関連づけることができました。