アディダスは、長年にわたる共感を生むストーリーテリングで知られる世界的なライフスタイルおよびスポーツブランドです。彼らは、グローバルのサステナビリティ戦略を日本で実行するにあたり、異なる文化におけるサステナビリティへの理解の違いも認識していました。
サステナビリティやアクティビズムの理解や定義は世界中で共通だと思いがちですが、日本の顧客の間ではユニークな文化や社会背景から生じる、他の国とは異なる期待や行動パターンが存在します。
グローバル企業のローカルのチームはこれらの文化の違いに敏感ですが、多くの場合、それをグローバルのステークホルダーやリーダーに理解してもらうための裏付けやツールが不足しています。これは顧客との繋がりを逃すなどの非効率的な投資に陥るリスクも伴います。
アディダスは、特にParley for the Oceansとのアップサイクリングパートナーシップを中心に、二酸化炭素排出とプラスチックの削減に関する明確なコミットメントを持ち、これらの戦略を日本で伝える新しいアプローチを探していました。
Parley for the Oceansは、グローバルな環境組織およびネットワークであり、クリエイターや思考者、リーダーが集まり、海洋の美しさと脆弱性についての認識を高め、その破壊を終わらせるプロジェクトに協力する場所です。
アディダスのグローバルチームと東京のチームと協力して、サステナビリティについての理解を深めるための調査を通して、日本、ヨーロッパ、北米の市場の文化的な違いを特定し、マッピングしました。
アディダスのリーダーシップは、若年層や新興国での顧客におけるサステナビリティに対する意識を優先事項として捉え、彼らのマインドセットや行動が未来の成長を牽引すると考えています。
これらのリーダーとのワークショップを通して、カルチャーマッピングを行い、調査結果の共有をしながら、参加者自身の経験と視点を取り入れました。
これらのプロセスを経て、アディダスのチームが学習に使うことのできる実用的なツールキットが完成しました。ツールキットの主な内容：
私たちの持続可能性データベースから行動群とパーソナが引き出され、アディダスのセグメンテーションに合わせて整列されました。
今回開発されたツールキットは、以来、アディダスが日本市場向けのグローバルなサステナビリティ戦略とコンテンツをローカライズするために使用され、全体のブランドのストーリーテリングを向上させ、戦略の実行への道筋を加速させてきました。
アディダスのブランドリーダーたちは、このツールキットを使用して彼らのチームのスキルアップと教育を行い、組織全体の人々に影響を与え、文化を超えた理解を深めてきました。
また、今回の調査から得られたインサイトは、ケーススタディとペルソナと共に、2022年から2023年にかけての日本でのサステナビリティに関連する全ての製品のローンチに関する枠組みの作成に活用され、さらにメディアやクリエイティブパートナーの戦略やキャンペーンの設計にも利用されました。
プログラムにご協力いただいた全ての方々に感謝申し上げます。
Isobel Walker
Brand Strategy Lead
Nick Ashley
Sustainability Lead
Keiko Ono
Senior Sustainability Strategist
Rei Kato
Senior Data Strategist
Maria Shimizu
Senior Visual Designer
James Hollow
CEO / Head of Strategy
